<研究ノート>スパルタの二王制をめぐる二、三の問題

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タイトル別名
  • <Note>Some Remarks on the Spartan Dyarchy
  • スパルタの二王制をめぐる二,三の問題
  • スパルタ ノ ニ オウセイ オ メグル ニ , サン ノ モンダイ

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抄録

筆者は、さきに、「スパルタのエポロイ」 (『西洋史学』LVII 号)、「スパルタの Great Rhetra に関する二、三の問題」 (『西洋古典学研究』XII 号) において、ポリス・スパルタの成立期に関する研究成果を報告したが、本稿もその続編として、スパルタの王制についての問題をとりあげ、二王制の成立を考察し、さらに、キング・リストの再検討を行なった。 二王家は、共に、ドリス人の部族長に発していると思われるが、長い覇権争いの結果に出現したものであるため、それぞれの王家となったのが、本来の三部族 (Hylleis, Pamphyloi, Dymanes) のうちのいずれの二部族より出たものかを推定することは困難であること、テレクロスの覇権確立によって、王制の第一歩がふみ出されたこと、を論じ、また、二王家の系図が、ヘラクレイダイの系譜と結合される経緯を考察する。

収録刊行物

  • 史林

    史林 48 (2), 260-277, 1965-03-01

    史学研究会 (京都大学文学部内)

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