<論説>南宋折帛銭をめぐる一考察

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タイトル別名
  • <Articles>Cheh-pe-ts'ien 折帛銭 in the Nan-Sung 南宋 Dynasty
  • 南宋折帛銭をめぐる一考察
  • ナンソウセツハクセン オ メグル イチ コウサツ

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抄録

十世紀から十三世紀に亘る宋時代における商業の発達という現象は、中国史の流れの中でも一際めだつものであり、いろいろな角度から綿密に考証されねばならぬ。それと密接に関連する、この時代の貨幣経済の発展については、これまでもしばしば論証されているが、その多くは、統計的数字を中心とした、どちらかといえば表面的ともいえるものであり、貨幣経済のより具体的な内容や、その中国史の全体の中における正しい位置づけ、あるいは比較史的な立場からの論証などは必ずしも十分ではない。こうした課題は一朝一夕では果し得ないが、本稿は、当蒔の貨幣経済の実体に接近する一つの試みとして、南宋はじめから施行された折帛銭、即ち両税中の夏税の一部銭納化の問題を中心として、制度的側面から考察を行わんとしたものである。

収録刊行物

  • 史林

    史林 48 (3), 349-373, 1965-05-01

    史学研究会 (京都大学文学部内)

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