<研究ノート>カルヴィニズムの発展 : 「ジュネーブ」から「アムボァーズ」へ

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タイトル別名
  • <Note>Development of Calvinism
  • カルヴィニズムの発展--「ジュネーブ」から「アムボァーズ」へ
  • カルヴィニズム ノ ハッテン ジュネーブ カラ アムボァーズ エ

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抄録

カルヴァンのジュネーブにおける改革事業は、一見、非常にはげしいように見えるが、基本的には貴族政的要素を多分にもった保守的なものであった。ところが、彼の弟子の中から君主放伐論が生まれた。君主放伐論は一九七二年のサン・バーテルミー大虐殺によって形成されるとされている。しかし、この理論はこの事件で急に形成されたものではなく、カルヴァンの直接の弟子、それも彼の後継者テオドール・ベザにすでに、かかる傾向が見られるのである。カルヴァンとベザとの微妙な喰い違いが一五六〇年のアムボァーズ事件にすでに見られるのである。

収録刊行物

  • 史林

    史林 49 (2), 288-304, 1966-03-01

    史学研究会 (京都大学文学部内)

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