<論説>儒教の自己変革と民衆 : 大塩平八郎について

DOI HANDLE Web Site オープンアクセス

書誌事項

タイトル別名
  • <Articles>The Change of Confucianism and People : about Heihachiro Oshio 大塩平八郎
  • 儒教の自己変革と民衆--大塩平八郎について
  • ジュキョウ ノ ジコ ヘンカク ト ミンシュウ ダイエン ヘイ ハチロウ ニ ツイテ

この論文をさがす

抄録

本稿でとりあげる大塩平八郎はかの天保八年の「大塩の乱」によってよく知られている。大塩については幕吏が大阪において一般民衆と共に封建制批判を行ない、その支配を根抵からゆるがせたものであるとの評価が与えられてきたが、彼の思想については常にあいまいなままで放置されてきた。本稿は大塩の思想の全貌を把握することにつとめた。その意図は唯心論的に変容された儒教思想をもつ陽明学者であり、かつ、封建支配者であった彼が、何故、一般民衆とともに封建制批判に立ち上ったかを解明することにある。このことは、同時に幕末期、近代化過程にあった一般民衆のあり方とその思想にも説き及ぶこととなる。

収録刊行物

  • 史林

    史林 49 (6), 821-860, 1966-11-01

    史学研究会 (京都大学文学部内)

キーワード

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ