<Essay>21st century as the time of Interfaith Dialogue in the Theology of Karl Rahner

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  • <随想>21世紀は宗教間対話の時代 --カール・ラーナーの神学から--

Abstract

「キリスト教」は正しく理解されているのか。そんな素朴な疑問から本稿は出発している。「無名のキリスト者」の概念を打ち出したドイツの神学者カール・ラーナー(1904-84)はイエズス会士としてハイデッガーの下で哲学を修得し、少なからず「諸宗教の対話」に目を見開かれたと言える。第二バチカン公会議の教令「キリスト教以外の諸宗教に関する教会の態度についての宣言(Nostra Aetate)」はその成果であると言える。教皇ヨハネ23世は、ラーナーの神学に相当の重きを置いたようであり、今日の世界混乱の解決の道をラーナーに委ねたことが見えてくる。宗教(教会)と世界の危機的状況がよく示されたもので、最早単独の宗教(教会)でグローバル化した世界の諸問題に対峙できなくなってきた。必然的にエキュメニズムも含めて「諸宗教間対話」が求められてくる。ラーナーはこの方策推進のためには最適任者であったと言える。日本のキリシタン時代にイエズス会の取った「適応主義」布教方針も、ラーナーの目指したものと変るものではなく、公会議でバチカンから「追認」され、21世紀の「宗教間対話の時代」・「邂逅の道」に導くものとなってくる。

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Details 詳細情報について

  • CRID
    1390853649779865984
  • NII Article ID
    120006878527
  • DOI
    10.14989/253936
  • HANDLE
    2433/253936
  • ISSN
    24321796
  • Text Lang
    ja
  • Data Source
    • JaLC
    • IRDB
    • CiNii Articles
  • Abstract License Flag
    Allowed

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