書誌事項
- タイトル別名
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- The process of forming a cooperative structure for dietary therapy by families of predialysis patients with chronic kidney disease
- 保存期慢性腎不全患者の家族における食事療法の協力体制形成過程
- ホゾンキ マンセイ ジンフゼン カンジャ ノ カゾク ニ オケル ショクジ リョウホウ ノ キョウリョク タイセイ ケイセイ カテイ
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抄録
保存期慢性腎臓病患者の食事療法における家族員の協力体制形成過程を明らかにするため,計8人に対しフォーカスグループインタビューを行った結果,4のカテゴリーと15のサブカテゴリーが抽出された.協力体制は,第1段階【家族(患者)が腎臓病と生きることと向き合う】第2段階【食事療法の協力者として動機づけられる】第3段階【協力者という役割を獲得し始める】第4段階【協力者としての役割を継続する】の過程を経て形成されていた.保存期腎臓病患者の家族員らは,まず,患者の病気の診断や予後の説明に対し,衝撃を受け,悲嘆のプロセスを踏んでいた.その後,協力者としての信念・使命感によって動機づけられ,どの程度協力できるか模索していた.また,患者のノンコンプライアンスと格闘しながらも,食事療法実施によるポジティブな変化の気づきや,患者の感謝による再動機づけによって,協力を継続していた.結論として,協力体制形成の促進要因では,自己効力感,維持要因では,協力者としての信念・使命感,協力成果の確認,限界感やストレスへの対処,患者からの感謝の言葉,協力者となったことによるポジティブな変化が抽出された.
収録刊行物
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- 広島大学保健学ジャーナル
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広島大学保健学ジャーナル 13 (1・2), 13-21, 2016-03-31
広島大学保健学出版会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390853649782949120
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- NII論文ID
- 120005741285
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- NII書誌ID
- AA11601063
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- ISSN
- 13477323
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- DOI
- 10.15027/39683
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- NDL書誌ID
- 027260624
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- NDL
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用可