「幸福・正義・公正」の理解を深める公民科の教材開発 : トランスサイエンス問題を題材として

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  • Development of teaching material to deepen the understanding of "Happiness, Justice, and Fairness" in civics : "Trans-Science" problem as a subject matter

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抄録

新指導要領で導入された「幸福・正義・公正」概念の理解を深める公民科の授業・教材を開発した。先行して実施したトランス・サイエンス問題(原発,地球温暖化)に関わるこれまでの実践を科学技術社会論を参照しながら分析した。それをもとに科学技術社会論を踏まえた新しい社会科の授業構成をつくった。科学技術社会論の示す「科学者による意思決定モデル」「公共の意思決定モデル」という二つの社会的意思決定のモデルにもとづけば,社会科の授業はこれまでは「科学者による意思決定モデル」に準拠していたと考え,トランス・サイエンス問題に対応しているとされる「公共の意思決定モデル」を導入した社会科授業構成を作成した。新しい試みとして社会科学を対象とし,最低賃金を題材とした。作成した授業案を実践し結果を分析したところ,効果的である可能性が示唆された。

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