青年期発達障害における心身医学的症状の変遷について <原著>

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タイトル別名
  • Transition of the psychosomatic symptoms in young patients with developmental disorder <Original Article>
  • 青年期発達障害における心身医学的症状の変遷について
  • セイネンキ ハッタツ ショウガイ ニ オケル シンシン イガクテキ ショウジョウ ノ ヘンセン ニ ツイテ

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抄録

青年期に初めて精神科を受診する発達障害は多くが高機能であるが,二次障害(併存症)が問題となることが多い。早期に何らかの症状を呈していなかったであろうか。今回われわれは,メンタルヘルス問題をかかえて受診した,発達障害症例73例(男性47例,女性26例)について,過去の心身医学的症状の有無や変遷について調査した。過去の情報が入手できた42例では,59.5%が幼少期に心身症症状を呈していた。心身症症状は多くが青年期になると,抑うつ等の精神症状に変化していた。また,過去に治療を受けた症例の多くは,青年期の適応が良好であった。幼少期の心身症症状などのサインを発見し,早期に介入することで,青年期の二次障害を防ぐことができる可能性が示唆された。

収録刊行物

  • 総合保健科学

    総合保健科学 31 1-6, 2015-03-01

    広島大学保健管理センター

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