口永良部島におけるトラギス科・エソ科魚類の食性

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タイトル別名
  • Feeding Habits of Pinguipendid and Synodontid Fishes at Kuehierabu-jima
  • クチノエラブジマ ニ オケル トラギスカ エソカ ギョルイ ノ ショクセイ

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抄録

南西諸島口永良部島の磯水域においてトラギス科2種、オグロトラギス Parapercis polyophtalma、ワヌケトラギス Parapercis cephalopunctata、エソ科魚類4種、オキエソ Trachinocephalus myops ミナミアカエソ Synodus variegatus、マダラエソ Saurida gracilis、マエソ Saurida sp. の胃内容物を調査した。トラギス科・エソ科とも岩・死サンゴ岩盤上、転石、小石場、砂地に生息しており、海底に静止し近づいてきた餌に飛びついて捕らえる待ち伏せ型の摂餌方法をとる。双方の魚類とも主な餌生物は底生性の甲殻類、魚類であるが、ワヌケトラギスでは小型個体は底生性魚類も摂餌するが、成長に伴い甲殻類中心へと食性が変化するのに対し、オキエソでは成長に伴い甲殻類から表層性魚類ヘ、ミナミアカエソでは成長に伴い底生性魚類から表層性魚類へと食性が変化した。

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