偏光板とセロハンテープを用いた干渉色の仕組みと応用

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タイトル別名
  • Mechanism and application of interference color using polarizers and cellophane tapes
  • ヘンコウバン ト セロハンテープ オ モチイタ カンショウショク ノ シクミ ト オウヨウ

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抄録

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[要旨] 2枚の偏光板を光の透過軸が平行になるように重ね、一方の偏光板を90°回転させる(直交させる)と光が透過しなくなることはよく知られている。ところが、直交する2枚の偏光板の間に透明なセロハンテープを挟む(貼る)と、不思議なことに光が透過するようになる。そして、セロハンテープの枚数を増やすと透過する光が様々に色づく。この光の発色を干渉色[1]と呼ぶ。白色光が複屈折をもつセロハンテープを透過すると光の偏光が波長ごとに変化する。すると観測側の偏光板を透過する光の強度が波長によって異なるため干渉色が生じる。本研究では、分光光度計を用いた透過光スペクトルの測定により、セロハンテープを透過した光の偏光が、セロハンテープの枚数や光の波長の違いによってどのように変化するのか定量的に調べた結果に基づき、発色の仕組みについて考察する。更に偏光板とセロハンテープを使用することで、光の色や偏光について調べることのできる身近な道具としての応用を示す。

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