アムド・チベット語のことわざの言語特徴

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  • Linguistic Features of Tibetan Proverbs with a Focus on Amdo

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抄録

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[抄録] ことわざは、なぞなぞ、歌、誓いの言葉、格言等と同様に、定型化された興味深い言語ジャンルである。簡潔で含みがあり、比喩表現が多用される点において、ことわざは通常の談話とは異なる。ことわざは、口語vs. 文語、古典vs. 現代という視点から分類することも重要である。チベット語のことわざは、敦煌文献の時代から記録されており、日常生活や、小説、映画でいまだに使用されている。口語のことわざは通常、方言的特徴を含むため、方言差が反映される。本稿は、中国の青海省 ( 玉樹チベット族自治州を除く)、甘粛省の南部と北部、四川省北部で話されるチベット諸語のひとつである、アムド・チベット語における現代の口語のことわざを対象とする。一般に、ことわざには通常の談話にはみられない独特な文法特徴がみられる。本稿では、まず、これらのアムド・チベット語のことわざの言語特徴を通常の談話と比較し、次に、意味的な分析を行い、ことわざ間の関係についても論じる。

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