戦間期における日満経済関係の模索 : 満鉄による対日経済進出策と海運・港湾

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タイトル別名
  • The Attempt to Form Economic Relations between Japan and Manchuria Region during the Interwar Period
  • センカンキ ニオケル ニチマン ケイザイ カンケイ ノ モサク マンテツ ニヨル タイニチ ケイザイ シンシュツサク ト カイウン コウワン
  • セン カンキ ニ オケル ヒマンケイザイ カンケイ ノ モサク : マンテツ ニ ヨル タイニチ ケイザイ シンシュツサク ト カイウン ・ コウワン

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抄録

これまで、満洲国以前の日本と満洲との関係については、満洲事変原因論から日本の膨張プロセスに注目することが多く、満洲から日本への経済アプローチについてはほとんど考察されることがなかった。そこで本稿では、1920年代から満洲事変期までの満鉄の対日経済進出策について、特に石炭とその輸送体制の整備に注目して跡づける。具体的には撫順炭の対日輸出拡大およびそれにともなう海運業の拡張と、日本国内における港湾整備の過程を明らかにする。石炭は日本の工業化にとって不可欠な物資であり、また、それを具体的に橋渡しするのが、日満を結ぶ点と線である港湾と海運であった。ところが、これまで満鉄の海運や港湾経営に注目する研究はほとんどない。満鉄による対日経済進出策を日満経済関係の形成過程として分析し、そこから満洲国成立初期の日満経済関係を展望することが本稿の目的である。

収録刊行物

  • 研究論集

    研究論集 109 11-29, 2019-03

    関西外国語大学・関西外国語大学短期大学部

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