近代言語学史からみた明治後期の「国語」研究について : 言語学者藤岡勝二の言語観を中心にして

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タイトル別名
  • A Study of “Kokugo”(Japanese Language)in the Late Meiji Period from the Perspective of the History of Modern Linguistics : Focusing on the Linguistic Viewpoint of Linguist Katsuji Fujioka
  • キンダイ ゲンゴガクシ カラ ミタ メイジ コウキ ノ コクゴ ケンキュウ ニツイテ ゲンゴ ガクシャ フジオカ カツジ ノ ゲンゴカン オ チュウシン ニシテ
  • キンダイ ゲンゴガクシ カラ ミタ メイジ コウキ ノ 「 コクゴ 」 ケンキュウ ニ ツイテ : ゲンゴガクシャ フジオカショウ ニ ノ ゲンゴカン オ チュウシン ニ シテ

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抄録

本稿では、近代言語学史の観点から、明治後期の「国語」研究がどのように行われてきたのか、言語学者藤岡勝二の言語観を中心にして考察を試みた。当時の「国語」研究は、東京帝国大学文科大学において国語研究室を設立した上田萬年、彼の弟子であり、明治38(1905)年に、正式に上田から東京帝国大学文科大学言語学講座を継承する藤岡勝二、さらに、両名を委員として、様々な学問分野の泰斗、新進気鋭の研究者が選ばれ、結成された官制の国語調査委員会を中心に進められた。しかしながら、「国語」の理念は、上田と藤岡では著しい差異がみられ、国語調査委員会も独自の方針を打ち出していた。本稿では、藤岡の言語観を軸にしながら、明治後期の「国語」研究の実態を明らかにした。

収録刊行物

  • 研究論集

    研究論集 112 43-59, 2020-09

    関西外国語大学・関西外国語大学短期大学部

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