1920年代のアメリカ経済の構造変化と大恐慌
書誌事項
- タイトル別名
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- Structural Changes of US Economy in 1920s and the Great Depression -A Survey-
- 1920ネンダイ ノ アメリカ ケイザイ ノ コウゾウ ヘンカ ト ダイキョウコウ
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説明
本論文では,大恐慌の前段階としての1920年代における空前の好景気と,それに伴う経済の構造変化に焦点をあて,アメリカの大恐慌の発生要因に関する最近の研究を概観する.第1に,耐久消費財への支出増加と,それに伴う家計の純債務の増加というミクロレベルの家計の構造変化について,Olney の一連の研究に従って議論する.そしてそれが大恐慌の初期(1930年代初頭)に急激な消費の減退を引き起こした可能性について検討する.第2に,19世紀後半から戦間期までのアメリカの金融制度の変遷を要約し,それが戦間期のアメリカ金融システムにおけるディスインターミディエーションに与えた影響について議論する.ディスインターミディエーションと銀行規制の遅れの結果,一部の大銀行を除く銀行部門が弱体化し,それが一連の銀行危機の重要な要因となった.これらの構造変化要因は,1990年代以降の日本経済の停滞要因を分析する上でも,注目すべき点を含んでいる.
収録刊行物
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- 経済研究
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経済研究 57 (3), 260-270, 2006-07-25
岩波書店
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390853649798423424
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- NII論文ID
- 120003802886
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- NII書誌ID
- AN00070761
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- DOI
- 10.15057/21897
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- HANDLE
- 10086/20284
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- NDL書誌ID
- 8043497
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- ISSN
- 00229733
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- journal article
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- NDLサーチ
- CiNii Articles
- KAKEN
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用可