マルコフ・スイッチングGARCHモデルによるボラティリティの予測―Realized Volatilityを用いたモデル比較―

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書誌事項

タイトル別名
  • Forecasting Volatility with Markov-Switching GARCH Models -Comparison of Models Using Realized Volatility-
  • マルコフ スイッチング GARCH モデル ニ ヨル ボラティリティ ノ ヨソク Realized Volatility オ モチイタ モデル ヒカク

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説明

本稿では,GARCH モデルを拡張したマルコフ・スイッチング GARCH (MSGARCH) モデルを用いたボラティリティの予測を提案し,従来の GARCH モデルとの予測力の比較を行った.MSGARCH モデルはこれまでに代表的なものとして3種類のモデルが考案されているが,それぞれのモデルの定式化の違いを述べ,パラメータの推定法とボラティリティの予測法を解説した.モデル比較の際には,真のボラティリティの代理変数として,日中の収益率から計算される Realized Volatility を使用している.TOPIX を用いた実証分析の結果,GARCH モデルの代わりに MSGARCH モデルを用いても,全体的にはボラティリティの予測力は高まらないことが明らかになった.しかしながら,ボラティリティが極端に低い時期においては GARCH モデルではボラティリティの変動を捉えることができず,MSGARCH モデルの方が優れていることが示された.

収録刊行物

  • 経済研究

    経済研究 58 (4), 323-334, 2007-10-25

    岩波書店

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