甲斐柳沢家の巣鷹献上 : 御用鷹としてのハイタカの献上事例に着目して

  • 越坂 裕太
    九州大学大学院人文科学府 : 博士後期課程 2020年8月まで日本学術振輿会特別研究員DCl、9月より公益財団法人郡山城史跡・柳沢文庫保存会学芸員

書誌事項

タイトル別名
  • The Presentation of Hawk Chicks in Nests by the Yanagisawa Clan of Kai Province: A Study on the Gifting of Eurasian Sparrow-hawks to the Tokugawa Shogunat
  • カイ ヤナギサワカ ノ ソウ タカ ケンジョウ : ゴヨウ タカ ト シテ ノ ハイタカ ノ ケンジョウ ジレイ ニ チャクモク シテ

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説明

享保期に甲斐柳沢家が実施したハイタカの巣鷹献上について、その開始および定着過程の分析を通じ、徳川将軍家の用命を受けて実施された御用鷹としての性格を論じた。また、将軍の鷹狩においてハイタカが夏・秋の主役として重視されたことを指摘するとともに、巣鷹山をめぐる争論の分析から甲斐国の地域的特性にも言及した。以上の検討を経て、柳沢家の献上構造において、巣漑献上が別献上の位置づけにあり、年中献上とは異なる論理で実施されたことを提示した。

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