鷹場領主と人材登用 : 嘉永4年の改革を中心にして

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書誌事項

タイトル別名
  • The Retainers of Falconry Fief and Selection for High Officers of Hawking Grounds: Focusing on the Reforms in 1851
  • タカバ リョウシュ ト ジンザイ トウヨウ : カエイ4ネン ノ カイカク オ チュウシン ニ シテ

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説明

本論文は、尾張藩上である横井家の鷹場を事例として、「鷹場領主」がどのような人材登用を行ったのかを分析したものである。嘉永4年(1851) に横井家の鷹場が拡大されると、同家の鷹場支配機構は大きく改められた。従来まで用人として鷹場の実務にあたっていた岩田小弥太が鷹場奉行に就任する。また鷹場役所も新たに設置された。さらに、鷹場に住む人々を腹場役人として登用するシステムも確立した。登用された役職は、漑場の維持管理をするための既場見廻、漑の餌を調達する餌差、川の環境維持などを行う川守である。彼らは横井家の家中として位置づけられ、横井家による支配を受けることとなる。このような鷹場制度の改革を通じて、横井家は鷹場領主としての意識も確立させていくことになった。

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