日本語における畳語とブロッキング効果について

書誌事項

タイトル別名
  • Reduplication and Blocking Effects in Japanese

この論文をさがす

説明

本稿では,「高々と」「若々しい」「いろいろな」などの畳語表現に関して2 つの考察を試みる。1 つは,畳語の文法範疇に関する問題で,Embick &Marantz(2008),Borer(2013),Chomsky(2015)などで提案されている仮説を応用し,畳語の文法範疇は範疇を決定する主要部と結合することによって決定されるということを示す。もう1 つは,畳語の生産性とブロッキングに関する問題で,畳語のタイプによって異なる生産については性他所条件を使った説明を試みる。また,ブロッキングに関しては,標準的な分析とされてきたAronoff(1976)の分析と,分散形態論の枠組みにもとづいた分析を比較し,どのようなブロッキングの説明が可能なのかを考察する。

収録刊行物

  • 教育研究

    教育研究 (60), 91-102, 2018-03-31

    国際基督教大学

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ