英語を母語としない学者のライティング経験 -日本における将来的研究に向けての文献的考察-

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タイトル別名
  • The Writing Experiences of NNES Scholars:A Literature Review for Future Research in Japan

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抄録

多くの研究者が認識しているように、学界のグローバル化と学術出版の英語化に伴い,研究を英語で発信することは,英語を母語としない学者の間でも規範となってきている。本稿ではまず,アカデミックリテラシー研究の既存のテーマ的分類に基づき、日本以外における,そうした学者のライティング経験に関する新しい二つの研究群を選択的に概観する。第一の研究群は,英語圏における専門分野のコミュニティ特有のライティング慣習への適応にあたっての苦労を考察するもの,第二の研究群は,国際出版と国内出版の均衡に向けて努力するなかでの葛藤について探求するものである。次に,応用言語学,TESOL,言語教育といった第二言語関連分野の専門家のライティング経験を扱った文献の稀少性と重要性を議論する。最後に,数少ない先例を考察したうえで,日本における関連研究の方向性を提案する。

収録刊行物

  • 教育研究

    教育研究 (56), 147-155, 2014-03-31

    国際基督教大学

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