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説明
これからの管理栄養士に望まれる給食経営管理技術を指導する資料として、入学してきた学生がどの程度食品に関する基礎知識を持っているかを調査し、次の結果を得た。1 .食品の購入先としてほとんどの学生が「スーパーマーケット」を挙げており、次に「コンビニエンスストア」を半数が挙げている。食品を購入に行くことが「好き」な学生は80%弱であり、食品を購入に行く頻度としては70%の学生が1 週間に1 回以上であった。食品の情報に90%弱が興味をもっており、その食品の情報の取得先として「テレビ」「スーパーマーケット」と共に70%前後であった。調理が「好き」な学生が80%強と高率であり、80%強の学生が調理あるいは調理の手伝いを1 週間に1 回以上している。献立作成の「好き」「嫌い」について、60%強が「どちらとも言えない」と回答している。大学入学前までに献立を立てたことがある学生は70%弱である。2.学生が知っているしょうゆは「薄口しょうゆ」85%、「濃口しょうゆ」70%弱であった。みそは「赤みそ」「白みそ」ともに90%強であり、「合せみそ」70%弱であった。食品成分表の分類名の米みそ、麦みその回答はなかった。3.食品と提示した関連語との回答で、パン、天ぷらの衣、スポンジケーキに使用する小麦粉、コーンスターチ、豆腐の原料、ひじきについては70~80%と高い正解であった。一方、片栗粉、白玉粉、ゼラチン、寒天の正解は50%前後であった。4.出回り期が「年中」の野菜について、学生の回答もほとんどの種類について「年中」と一番多く回答している。野菜の出回り期と学生が回答した出回り期(一番多い)が一致しない野菜の中で、菜の花は出回り期が「冬春」であるのに対し、80%強の学生が出回り期を「春」と回答している。果物について果物等11種のうち、すいか、くり、柿、メロン、ももの5 種については、出回り期と学生が回答した出回り期(一番多い)が一致している。次に魚については、野菜・果物より全般的に出回り期と学生が回答した出回り期(一番多い)の一致率が低い。その中でさんまのみが出回り期の「秋」と学生が回答した出回り期(一番多い)が一致しており、70%と高い。
収録刊行物
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- 名古屋学芸大学健康・栄養研究所年報 = Annual Report of Institute of Health and Nutrition, Nagoya University of Arts and Sciences
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名古屋学芸大学健康・栄養研究所年報 = Annual Report of Institute of Health and Nutrition, Nagoya University of Arts and Sciences 1 83-91, 2007-03
名古屋学芸大学健康・栄養研究所
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390853649813620096
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- NII論文ID
- 120005820279
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- ISSN
- 18821820
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- CiNii Articles