暁鐘成『持子鼠花山姥』小考

書誌事項

タイトル別名
  • AkatsukinoKanenari`Komoti Nezumi Hana no Yamauba`tentative theory
  • 暁鐘成『[コモチ]鼠花山姥』小考
  • ギョウショウセイ 『[コモチ]ネズミ カ ヤマンバ 』 ショウコウ

この論文をさがす

抄録

大坂の人気戯作者、暁鐘成は『鼠花山姥』(文政十年刊)で、近松門左衛門「嫗山姥」を題材としている。「嫗山姥」は、当時人気の女形、荻野八重桐の芸を浄瑠璃に取り込んだ作品で、現代まで上演され続ける評価の高い作品である。しかし、文化文政期に頻繁に上演されていた演目、とまではいえない。『鼠花山姥』は、絵入根本の流行の流れに乗った演劇利用作であり、文政三年の大評判をとった舞台から上演が続くようになり、文政八年の舞台をピークにした、演劇での「嫗山姥」再評価とも言える動きを契機に執筆を計画したと考える。同様の演劇利用に長けた作者、江島其磧と比し、絵を巧みに利用した独自の工夫が見られる作と評価できる

source:https://researchmap.jp/7000006757

収録刊行物

キーワード

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ