聴覚刺激への過敏性を有する自閉症児に対する現実的脱感作法の適用に関する事例研究

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タイトル別名
  • チョウカク シゲキ エ ノ カビンセイ オ ユウスル ジヘイショウジ ニ タイスル ゲンジツテキ ダツカンサホウ ノ テキヨウ ニ カンスル ジレイ ケンキュウ
  • A case study on the application of the desensitization to an autistic child with erethism of the hearing stimulation

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抄録

本研究では,聴覚刺激に対する過敏性を持つ自閉症児に対して,号砲の音に関する脱感作法を適用した。その目的は,号砲に対して過敏な反応を示さずに運動会に参加するためである。具体的には,①約半年間をかけてスモールステップで脱感作を進展させる,②実物の号砲の音を呈示する現実的脱感作法から恐怖場面を思い出させる想像脱感作法に移行させる,という手続きをとった。その結果,対象児は号砲の音に怯えることなく運動会に参加することができた。したがって,自閉症児に継続的に脱感作法を適用することは,聴覚刺激の過敏性を低減させるうえで有効であったといえる。

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