総合的な学習の時間における視覚障害理解教育モデルの作成3 : 視覚障害者の外出環境について考える取り組みを通して

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タイトル別名
  • ソウゴウテキ ナ ガクシュウ ノ ジカン ニ オケル シカク ショウガイ リカイ キョウイク モデル ノ サクセイ(3)シカク ショウガイシャ ノ ガイシュツ カンキョウ ニ ツイテ カンガエル トリクミ オ トオシテ
  • Educational Model for Understanding Vision Impairment during Periods of Integrated Study (3) : Through the Consideration of Going-out Environment for People with Vision Impairment

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抄録

視覚障害理解を促す教育モデルを作成するため,小学5年生を対象とした授業実践とその評価を行った。本実践では,視覚障害者が外出時に感じているバリアやバリアを除去するための工夫について,子どもの理解を進めることを目的とした。1コマ目の授業では,視覚障害者が町中を歩く様子を撮影したビデオ映像を視聴し,その後に,絵地図を見ながら視覚障害者が困る場所や場面,状況について話し合うグループ活動を行った。2コマ目では,視覚障害者に常に援助者がつくことの是非や,物理的な環境整備の限界について話し合った。授業中には,子どもたちがこれまでに得た知識を用いて,視覚障害者が感じているバリアについて語る様子が観察された。一方で,授業後も「視覚障害者には常に援助者がついた方がよい」と考える子どもがいたことなどから,バリアを除去するための工夫については,より多くの時間を割いて扱う必要性が示唆された。

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