時価会計の再検討

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タイトル別名
  • Reexamination of Market Value Accounting
  • ジカ カイケイ ノ サイケントウ

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抄録

固定資産に対する減損会計導入問題と相俟って,時価会計に関わる諸問題が議論されている。国際会計基準との整合性を図る目的もあり,時価会計の導入が段階的に行われてきた。企業会計の任務は,経営実態を表示した財務諸表をステークホルダーへ適宜開示することである。そこには,会計の役割として「処分可能利益算定機能」を重視するか,「投資意思決定情報提供機能」を重視するかという基本的問題がある。また,企業経営の立場から取得原価主義会計と時価会計を比較した時,時価会計には,時価の把握,評価基準の設定方法や評価された資産の扱い方等,経営管理を行う上で多くの問題があり,その導入については再検討が必要である。

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