フォントの好みとパーソナリティの関連性に関する認知心理学的研究 : 認知的枠組みの個人差

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抄録

外界事物に対する好みは、ヒトにとって重要な認知機能の1つであると同時に、個人差も存在する。好みの個人差を規定する要因の有力な候補の1つにパーソナリティが挙げられ、それを検討した研究も行われてきた。しかし、メディアなどによる情報提供の機会が多い対象(例えば「色」など)の場合、そうした情報が事前知識やイメージ(交絡変数)として作用する可能性がある。そこで本研究では、好みの対象としてフォントを用いたアンケート調査を実施した。4ジャンル計8種のフォントそれぞれに対する好みとBig Five 尺度短縮版の結果との相関分析を実施した結果、部分的ではあるものの、フォントの好みとパーソナリティの関連性を示唆する結果(外向性を持つ人が明朝体とゴシック体を好む傾向など)が得られた。また、調査参加者が所属する学部によって、相関の強さに違いが生じることも明らかとなった。

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