乳児の摂食外行動に対する親の対応の個人差 : 離乳食場面の観察データから

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タイトル別名
  • Individual differences of fathers’ and mothers’ responses to their infants’ non-eating behaviors

抄録

乳児に対する養育行動の中で、親が困難を感じる事柄の1つが食事にまつわるものといわれる。乳児に食事を与える場面(離乳食場面)における親の行動は、その後の子どもの発達と関連することが報告されており、重要な場面であることが窺える。しかし、実際に親はどのように乳児に食事を与えているのか、その様子はあまり報告されていない。そこで本研究では、離乳期の乳児(8~10ヵ月)とその親(母3名、父3名)の離乳食場面を観察し、乳児が摂食外行動を示した際の親の乳児への対応の個人差について検討した。その結果、①ゆとりを持ちながら乳児の様子をじっくり観察する親、②厳しくはないが食べるように指示する親、③微笑んで乳児の様子を眺めている親、④乳児の行動にしっかり反応する親、⑤食べさせることに必死になっている親が見られた。このように同じ離乳食場面での行動であっても、親の対応には個人差が見られ、それらが後の子どもの発達に影響を与える可能性が示唆された。

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