陸上競技種目によるD大学生の運動能力推移に関する考察

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タイトル別名
  • The Transition and Evaluation of Physical Fitness of Students at D. University which were measured with Track & Field events
  • リクジョウキョウギシュモク ニ ヨル Dダイガクセイ ノ ウンドウノウリョクスイイ ニ カンスル コウサツ

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説明

文部科学省の調査によると,日本人青少年の体力や運動能力は低下傾向にあると報告されている.D大学では,体育の実技系科目に陸上競技種目を教材としたアスレチックスと,体力や運動能力トレーニングとその評価をテーマにしたフィットネスの授業を提供している.本研究では,1991年以降にこれら2つの種目を受講した学生の測定結果を,SPSSを用いて分析し,検討した.その結果,D大学生の投能力が経年的に低下傾向にあることが明らかになった.投能力は,近年の青少年の体力や運動能力低下の要素の中でも,とりわけ顕著に低下傾向が見られる運動能力である.児童期の投能力の低下がそのまま大学生になっても改善されていないことが示唆された.今後も継続して,陸上競技種目による運動能力の把握をするとともに,投能力低下の原因を探り,あわせて投能力低下が,私たち人間の変化の何らかの現象としてあらわれているのかについても検討を加えたい.また,今後も継続して記録を測定し,大学の実技系体育科目についても検討したい.

収録刊行物

  • 同志社保健体育

    同志社保健体育 (44), 45-58, 2006-03-01

    同志社大学保健体育研究室

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