閉眼片脚立ちテストで足関節及び膝関節周囲の外傷が予見できるか?

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  • A study of the ability of single leg balance test in repeated manner to predict ankle or knee injury

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抄録

姿勢制御能力の不安定性は、膝関節や足関節周囲で発生する外傷の危険因子になることが判明している。閉眼片脚立ちはその姿勢制御能力を簡単に検査できるものであり、様々な現場や研究で用いられてきた。本研究では、この閉眼片脚立ちテストを繰り返し用いることによって足関節や膝関節周囲の外傷を予見できるか検証することを目的とする。対象者は、本学アメリカンフットボール部選手(85名、平均年齢20 ± 1 歳)とし、9, 10, 11月の3カ月間、それぞれの月初めに閉眼片脚立ちテストを行ってもらった。10秒以上行えた場合を陰性、10秒以下の場合を陽性とした。結果として各月の陽性、陰性グループにおける外傷件数において統計学的有意差は確認されなかったが、各月のチーム全体の平均閉眼片脚立ちタイムは、9月から11月にかけて有意に減少していくことが確認された。この結果を受けて、閉眼片脚立ちは先行研究と同様にシーズン初めに1回程度行う方が外傷を予見できる可能性が示唆された。

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