液-液界面晶析法を用いた有機・無機ハイブリッド粒子の作製

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タイトル別名
  • Production of organic-inorganic hybrid particles by liquid-liquid interfacial crystallization
  • エキ エキカイメン ショウセキホウ オ モチイタ ユウキ ムキ ハイブリッド リュウシ ノ サクセイ
  • 液液界面晶析法を用いた有機無機ハイブリッド粒子の作製

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説明

液-液界面晶析法は結晶を液-液界面で析出させるプロセスである.この方法は結晶化に際し熱エネルギーを用いず,常温・恒温で操作が可能である.したがって,熱変性のあるたんぱく質などの有機物を多く用いる医薬品や食品などの分野への応用が期待できる.さらにこの方法は系内の過飽和度が比較的に均一となり,結晶化時間が短い利点がある.以前報告したように,噴霧を利用し析出場を液滴界面にすることによって,多孔性粒子を作製することが可能であることが確認されている.本研究では,シリカを添加したグリシン水溶液を1-ブタノールに噴霧することでグリシン-シリカハイブリッド粒子を作製した.シリカ表面をグリシン水溶液で濡らし1-ブタノールと接触させることで,グリシン水溶液/1-ブタノール界面を形成した.その結果,グリシン結晶がシリカ表面上で析出し,グリシン-シリカハイブリッド粒子を噴霧プロセスにより得た.さらに,最も不安定であるβ-グリシンを液-液界面晶析法により析出させることができ,不安定なβ-グリシンから準安定なα-グリシンへの転移は溶液媒介転移により起こった.

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