比較的低い温度でのポリエチレンテレフタレートのアルカリ加水分解

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  • Alkaline hydrolysis of polyethylene terephthalate at lower reaction temperature

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PET(ポリエチレンテレフタレート)樹脂廃棄物の加水分解によるテレフタル酸の回収を目的として、PET樹脂のアルカリ加水分解の反応条件を検討した。その結果、これまでの方法よりも低い温度で充分に反応が進むことを見出した。もっとも収率の良かった反応例は、エタノール-水80:20 の混合溶媒を用い、10%NaOH溶液を用いて 0.5時間、湯浴110℃で加熱したもので、この場合には89%の収率でテレフタル酸が得られた。この反応温度は、これまでの反応に比べると低いので、リサイクルに使うエネルギーの低減につながる。しかし、リサイクルによる石油資源の節約の観点からはまだまだ不十分であり、リサイクルそのものの意義が肯定されるまでには至っていない。

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