書誌事項
- タイトル別名
-
- A study on uniqueness and problems in Pannenberg's view of Barthian theology through theological history
- パネンベルク ニヨル バルト カイシャク ノ トクシツ ト ソノ カダイ : シンガクシ ノ ソクメン カラノ コウサツ
この論文をさがす
抄録
本論考は、ヴォルフハルト・パネンベルクの著書『ドイツにおける近代主義神学の問題史』を用いてパネンベルクのバルト解釈を整理し、その特質と課題を検証する。当該著書において、パネンベルクがバルト理解の際に重要であると見なす神学者とは、イーザーク・アウグスト・ドルナーである。パネンベルクは、ドルナーがすでにバルト神学で重要なタームを用いていた点を指摘する。そして、バルトが用いた「三位一体論の根」概念を疑問視する一方で、バルトを「思弁神学の伝統」に位置づけた。本論筆者は、この疑問の中に、パネンベルクによるバルト理解の課題が存すると考える。なぜならば、バルトの『教会教義学』の中で、この「三位一体論の根」概念は、啓示それ自体と、啓示概念を神学的に解釈しようと試みる者との「距離と関係」を明示しているからである。本論考では、この概念をめぐる理解に基づいて、神学史の側面から、パネンベルクによるバルト解釈の課題を考察する。
収録刊行物
-
- 基督教研究
-
基督教研究 72 (1), 35-49, 2010-07-01
基督教研究会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390853649843876352
-
- NII論文ID
- 110009433444
-
- NII書誌ID
- AN00063325
-
- NDL書誌ID
- 10755118
-
- ISSN
- 03873080
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- IRDB
- NDL
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用可