イスラームと自然法に関する諸言説の批判的検討 : 啓示解釈の観点から

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タイトル別名
  • A critical study of discourses on Islam and natural law : in terms of interpreting revelation
  • イスラーム ト シゼン ホウ ニカンスル ショゲンセツ ノ ヒハンテキ ケントウ : ケイジ カイシャク ノ カンテン カラ

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説明

近年、イスラームが人権擁護の宗教であることを主張するために、あるいは他宗教・異文化との共存のための土台作りを目的として、シャリーアと自然法の調和を論じるムスリムの学者や欧米の研究者が増えつつある。また、一部のイスラーム神学者・法学者に見られる理性重視の傾向がイスラームにおける自然法思想として論じられることもある。これらの研究はいずれも一面では正しい。だが、自然法というヨーロッパで発展した概念をイスラームの説明に応用することは、無理ではないとしても慎重に行われるべきであろう。例えば、啓示と理性の調和を認めるといっても、啓示を人間の理性に合わせて理解するのか、啓示に人間の理性を従わせるのかによって、全く意味が異なる。本稿では、イスラームと自然法の問題を啓示解釈の観点から整理する。

収録刊行物

  • 一神教世界

    一神教世界 3 1-13, 2012-03-31

    同志社大学一神教学際研究センター(CISMOR)

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