『古今和歌六帖』の本文に関する一考察 : 出典歌集の配列との関わりから

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タイトル別名
  • Research on the text of "Kokin waka rokujo" : relations with collection of Waka poems in the original
  • 『コキン ワカ ロクジョウ』ノ ホンモン ニカンスル イチコウサツ : シュッテン カシュウ ノ ハイレツ トノ カカワリ カラ
  • コキン ワカ ロクジョウ ノ ホンブン ニ カンスル イチ コウサツ シュッテン カシュウ ノ ハイレツ ト ノ カカワリ カラ
  • 古今和歌六帖の本文に関する一考察 : 出典歌集の配列との関わりから

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抄録

『古今和歌六帖』の歌に見られる、出典との間の異文が、出典歌集における当該歌の前後に配されている歌に由来すると考えられる用例が存在する。すなわち、『古今和歌六帖』本文は、『万葉集』『古今集』などの一連の歌群を基盤として生成されたと推定される箇所が指摘できるのである。本稿では(1)『古今和歌六帖』の和歌本文と、出典と目される歌と比較した時に見出される語句レベルの異同が、出典の歌集において前後に配されている歌一首の、歌句の一部に由来していると考えられる用例、(2)出典歌集において配列されている前後の歌一首のみならず、出典歌を含む一連の歌群の表現に由来していると考えられている用例、(3)出典歌集において並列する二首が組み合わされ、新たな和歌一首として成り立っている用例、の三つの側面から検証を行った。このような用例を検証することで、『古今和歌六帖』本文の成立過程の一面を見出すとともに、平安中期の歌語のあり方を垣間見ることができる。

収録刊行物

  • 文化情報学

    文化情報学 6 (1), 111-102, 2011-03-10

    同志社大学文化情報学会

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