モンゴル遊牧民に学ぶ環境教育の可能性 : 人間と多様な自然の相互関係を基軸に

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  • What can we learn from Mongolia nomads? : the environmental education based on the mutual relationship between human being and nature
  • モンゴル ユウボクミン ニ マナブ カンキョウ キョウイク ノ カノウセイ : ニンゲン ト タヨウナ シゼン ノ ソウゴ カンケイ オ キジク ニ
  • What can we learn from the nomadic people of Mongolia? : environmental education based on the reciprocal relationship between human beings and nature

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抄録

本稿では、地域の自然に根ざす生き方を維持するモンゴル遊牧民を知るワークショップを通して、都市生活を送る日本の親子が何を学ぶことができるのかを明らかにし、文化多様性に学ぶ環境教育の可能性を検証した。ツールとして、1人の遊牧民の女の子の目から見た暮らしの写真、五感に訴えかけるモノ、動画、遊牧民の女の子の「大切なもの」の写真等を活用した。その結果、自分が生きる世界だけが世界ではないという「多様性」の受容、無意識に保持していた当たり前の感覚を客観的に見つめる「価値の相対化」、「いのちは自然界のつながりに根ざしていること」への気づき、生きていることや身近な人とのつながりなどの実感、目に見えないものの価値、動物や自然との関係などを考える「もう1つの視点」などの学びが見られた。今後も、生態環境と伝統的知識の継承、グローバル化する世界におけるコミュニティのありかたなど、多様な自然生態に根ざした異なる社会経済環境下にある文化多様性に学ぶべき内容、手法や有効性を詳細に検討しながら、実践研究をすすめていきたい。

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