復職支援プログラムにおける認知行動療法 : 第三世代の認知行動療法に着目して

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タイトル別名
  • Cognitive behavioural therapy in return to work program : focus on the third wave of cognitive behavioural therapy
  • フクショク シエン プログラム ニオケル ニンチ コウドウ リョウホウ : ダイ3 セダイ ニンチ コウドウ リョウホウ ニ チャクモク シテ
  • フクショク シエン プログラム ニ オケル ニンチ コウドウ リョウホウ : ダイサン セダイ ノ ニンチ コウドウ リョウホウ ニ チャクモク シテ

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抄録

近年,我が国では労働者のメンタルへルスの不調や,精神障害による休職者の問題が着目されてきている。とりわけ,気分障害による休職者に関しては,再発率・再休職率の高さは深刻な問題となっており,3人に1人が復職後に不適応を起こしているとの報告がある(島,2004)。このような中,職場復帰支援の取り組みでは,職場へ復帰するためだけでなく,復職後も再発することなく業務を続けていくために,医療機関における治療者側と休職者を受け入れる企業側双方の理解と協力が求められている。そこで本稿では,はじめに,気分障害による休職者が復職後の活動に備えるためのリハビリテーション機能を担う,復職支援プログラムの導入への流れを紹介した。次に,復職支援プログラムの中でも再発防止を視野に入れたセルフケア能力の向上を目的とする心理療法の在り方に焦点化し,気分障害に有効とされている認知行動療法の変遷について先行研究を基に示した。そして最後に,認知行動療法の変遷の中で見えてきた,自分自身の感情と上手に付き合っていくための「マインドフルネス」に基づく技法に焦点化し,復職支援プログラムへの有用性を検討していくことを今後の研究課題の視座とした。

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