相互性としての人権 : 「第一〇回神戸記念レクチャー」ミラー講演によせて

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タイトル別名
  • Human rights as reciprocity
  • ソウゴセイ トシテ ノ ジンケン : ダイ10カイ コウベ キネン レクチャー ミラー コウエン ニ ヨセテ
  • ソウゴセイ ト シテ ノ ジンケン : 「 ダイイチ 〇カイ コウベ キネン レクチャー 」 ミラー コウエン ニ ヨセテ
  • 相互性としての人権 : 第一〇回神戸記念レクチャーミラー講演によせて

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抄録

人権をめぐるミラーの議論は、相互性の概念に依拠している。すなわち、自らの権利と同じ権利を他人にも認めるかぎりで、人は権利を主張することができるのである。この相互性の原理を破壊したとき、彼の権利は「剥奪」される。その意味で、あらゆる人権は条件付であるが、相互性を破壊した者でさえそれを回復する潜在的可能性を有するかぎりで、いくつかの権利(適正な裁判を受ける権利、生命そのものへの権利、拷問を受けない権利)は無条件であり、その意味で「不可譲」であると。本稿はこのようなミラーの人権論の含意について論じている。

収録刊行物

  • 同志社法學

    同志社法學 64 (3), 673-710, 2012-09-20

    同志社法學會

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