書誌事項
- タイトル別名
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- Modern Quaker pacifism and its problems
- ゲンダイ クエーカー ノ ヘイワ シソウ ト ソノ カダイ
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説明
本講演では、自由主義神学の影響下にある現代クエーカーの平和思想の特徴を明らかにし、ラインホールド・ニーバーが厳しく批判した平和を巡る神学的な問題点(それは依然としてクエーカーの平和主義者たちが陥っている問題点でもある)について分析する。自由主義クエーカーは、神の働きかけとしての「内なる光」を人間の理性・意識・良心の働きと同一視し、人間の本性を神的なもの、無垢なものと考えることで、神と人間の緊張関係を弱め、人間存在の限界に関する深い洞察を見失ってしまった。結果として、クエーカーの平和主義は、異質性、差異性を前提とする自己-他者関係を単なる計算可能性、操作可能性の領域へと還元してしまい、平和主義の名の下に非暴力を力として利用する(集団)心理学的ストラテジーになってしまっている状況がある。
収録刊行物
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- 基督教研究
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基督教研究 75 (1), 1-16, 2013-06-25
基督教研究会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390853649844492160
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- NII論文ID
- 120005642057
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- NII書誌ID
- AN00063325
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- NDL書誌ID
- 024768201
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- ISSN
- 03873080
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- JaLC
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- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用可