高齢者における定期的なダーツトレーニングが認知機能に及ぼす影響

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タイトル別名
  • Effects of habitual darts training on cognitive function in elderly people
  • コウレイシャ ニオケル テイキテキナ ダーツ トレーニング ガ ニンチ キノウ ニ オヨボス エイキョウ

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説明

本研究は高齢者における定期的なダーツトレーニングが認知機能に及ぼす影響を検討したものである.被験者は男性17名,女性34名の計51名(70.8 ± 4.8歳)とし,被験者の日程の都合によりダーツトレーニング群35名とコントロール群16名にランダムに分類した.ダーツトレーニング開始前に1)Simple Cognitive Test,2)短期記憶テスト,3)引き算テストを行い,ダーツトレーニング開始後,1ヶ月時点と2ヶ月時点で同様のテストを実施した.ダーツトレーニングは監視型ダーツトレーニング(60分/日,1日/週)と自己統制型トレーニング(30分/日,2-3日/週)実施した.両者を平均するとダーツ1ゲームあたり15分として,6ゲーム/週行っていた計算となった.1ゲームあたりの引き算回数は平均7回であったので,1週間に合計42回の引き算を行った計算となった.2元配置分散分析の結果,Simple Cognitive Testと引き算テストには両軍艦に有意な差異は認められなかったが,短期記憶テストには交互作用が認められ,ダーツトレーニンググループは開始前から1ヶ月後および2ヶ月後にかけて有意に改善し,コントロール群に比較して大きな改善度となった.これらの結果から,2ヶ月間の定期的なダーツトレーニングは高齢者の認知機能の改善に有効である可能性が示唆された.

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