「はつ姿」から「魔風恋風」への一面

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  • ワ ツスガタ カラ マカゼ コイカゼ エ ノ イチメン
  • ハツスガタ カラ マカゼコイカゼ エノ イチメン

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抄録

「はつ姿」は明治三三年八月、春陽堂より刊行された書、「魔風恋風」は三六年二月二五日より九月一六日まで、一九〇回にわたって読売紙上に発表された作である。「はつ姿」はその序文によって、写実小説の角書に示された、作者の意図を語るものとして、普通、前期、自然主義あるいは写実主義の先駆的意義が認められている。一方「魔風恋風」は、新聞小説として人気を博した作品であって、日露戦争前の、小説界の沈滞期にあって、作者の活躍が喧伝されたのであった。いゝかえると、花袋などのいう、通俗小説との評が与えられている作品である。……

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