我が国の小児科病棟におけるノロウイルス感染症

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  • ワガクニ ノ ショウニカ ビョウトウ ニオケル ノロ ウイルス カンセンショウ

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抄録

I. はじめに : 感染性胃腸炎は年間を通して見られるが、特に冬期に流行する。我が国をはじめとする先進国では、小児の感染性胃腸炎の原因はほとんどがウイルスである。乳幼児では散発的に発症するが、免疫不全状態にある者や脳炎などの合併症を引き起こした場合などを除いては、ほとんどは短期間に軽快し、後遺症も残らない。しかし、適切な治療を行わないと脱水症など重症化する可能性もある。感染性胃腸炎の原因としては、ロタウイルス、ノロウイルス、腸管アデノウイルス、サポウイルス、アストロウイルス、アイチウイルス、コロナウイルス、インフルエンザウイルス、A型肝炎ウイルスなどがある。乳幼児の感染性胃腸炎の原因として臨床現場で最も多く診断され、症状も重いのはロタウイルスであり、ついでノロウイルスである。……

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