-
- 白田 久美子
- 大阪市立大学
書誌事項
- タイトル別名
-
- ガン カンジャ トワ
この論文をさがす
説明
はじめに : わが国の死亡順位は、1981年から現在までの26年間、悪性新生物が第1位を示しています(厚生統計協会, 2006)。今後のがん罹患状況は、高齢者のがん患者さんが多くなり、胃、大腸、乳房の各がんのほか、肺、肝臓、胆嚢・胆管、膵臓などいわゆる難治性がんが、がん罹患の上位を占め、がん治療をめぐる環境は、さらに厳しさを増すと推測されます。このような状況に対し、2006年6月16日がん対策基本法が成立しました。基本理念には、「患者本人の意向を尊重した医療提供」があげられています。具体的な施策として国と自治体には、(1)がん予防に関する啓発活動、(2)がん検診にかかわる医療関係者の研修などによる検診の質の向上、(3)がん専門医の育成、(4)緩和ケアなどがん患者の療養生活の質の向上、(5)患者、家族への相談支援、という内容が義務づけられました(厚生労働省健康局, 2006)。看護職者は、このような社会背景を鑑み、がん患者さんに対してどのような看護を展開していくべきでしょうか?がん対策基本法に示されている内容のなかで、特に「がんの予防と早期発見における活動」「緩和ケアなどがん患者の療養生活の質の向上」「患者、家族への相談支援」においては、積極的にかかわるべき内容であろうと考えます。現在も臨床の場でがん患者さんに一生懸命関わっている看護職者はいます。またがん看護を行う高度な看護実践者として「専門看護師」「認定看護師」が活動しています。……
収録刊行物
-
- 大阪市立大学看護学雑誌
-
大阪市立大学看護学雑誌 4 41-45, 2008-03
大阪市立大学大学院看護学研究科
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390853649850542592
-
- NII論文ID
- 120005989100
-
- NII書誌ID
- AA12017447
-
- ISSN
- 1349953X
-
- 本文言語コード
- ja
-
- 資料種別
- departmental bulletin paper
-
- データソース種別
-
- JaLC
- IRDB
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用可