食道がん手術患者の退院後の精神健康状態に特徴的に影響する要因 : 胃がん手術患者との比較

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タイトル別名
  • Factors Effecting the Mental Health of Patients with Esophageal Cancer after Esophageal Cancer after Esophagectomy : Comparison with Gastric Cancer after Gastrectomy
  • ショクドウ ガン カンジャ ノ タイインゴ ノ セイシン ケンコウ ジョウタイ ニ トクチョウテキ ニ エイキョウ スル ヨウイン イガン シュジュツ カンジャ トノ ヒカク
  • ショクドウ ガン シュジュツ カンジャ ノ タイインゴ ノ セイシン ケンコウ ジョウタイ ニ トクチョウテキ ニ エイキョウスル ヨウイン イガン シュジュツ カンジャ トノ ヒカク

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説明

本研究は食道がん手術患者の退院後の精神健康状態に影響する要因を胃がん手術患者との比較から検討することである。対象は大阪府内の病院で研究の同意を得た手術後1年以上経過した食道がん患者80名と胃がん患者89名である。方法は独自に作成した質問紙と日本版General Health Questionnaire 28(GHQ28)を用いて構成的面接調査を行った。また診療録からの情報も得た。分析は目的変数としてGHQ28で精神健康状態を判定し分類した。説明変数は単変量解析と年齢・性・経過年数の調整解析の結果、12項目としロジスティックモデルによりオッズ比(OR)および95%信頼区間(95%CI)を計算した。統計解析はSAS Ver8.2を使用。結果、食道がん患者が胃がん患者と比べてより精神健康状態に影響に関連する要因は、1回の食事時間が30分以上かかる、食物がつかえる感じがある、術後感冒症状が術前より増えたことであった。また嚥下困難があることも影響することが考えられた。手術療法を受け、退院後1年以上経過した食道がん患者におけるアセスメントの視点、予防的なケアを含めて手術後における食生活の工夫、栄養摂取方法の指導などに活かし、精神的な健康が保たれるように看護ケアの充実を図る必要がある。また退院後の継続的な医療者のサポートが必要と考える。

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