マルクス主義と疎外論

書誌事項

タイトル別名
  • Marxism and the Theory of Alienation
  • マルクス シュギ ト ソガイロン

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説明

一 現代疎外論には一つの大きな特徴がある。現代における人間の非人間化の諸事態を, それが「疎外」概念の下に把握し説明しようとした時, 常に事態の曖昧化, 時には神秘化すらが起ったこと, そして, このことから一つの作業, つまり「疎外」概念自体を明確化しようとする作業(就中ヘーゲルやマルクスの労作のテキスト・クリティークに基くそれ)が展開され始め, 時にはこの作業自体が本来の疎外論であるかの如き観を呈したこと, これである。……

収録刊行物

  • 人文研究

    人文研究 20 (3), 210-228, 1968

    大阪市立大学文学部

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