神戸大学における2 学期クォーター制導入をめぐる課題
書誌事項
- タイトル別名
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- What has the restructuring of the academic calendar brought about? : The case of Kobe University
- コウベ ダイガク ニ オケル 2ガッキ クォーターセイ ドウニュウ オ メグル カダイ
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説明
本稿では神戸大学が平成 28 年度から導入している 2 学期クォーター制について、学生や教職員からどのような反応がみられたのかを確認し、あわせて同制度の成果検証を行う。 本制度の導入によって明らかとなった第一の点は、教職員も学生も新制度のメリットは実感しにくいが、デメリットについては敏感に反応するということである。このことは、長年慣れ親しんだ制度を変える場合、新制度が定着し、メリットを共有できるようになるには一定の時間がかかることを示唆している。ただし、手続き上の煩雑さや不便さはできるだけ早急に改善しなければならない。 第二の点は、クォーター制導入によって授業の開講形態が多様化したということである。神戸大学に限らず、クォーター制を導入した多くの大学ではクォーター科目と従来のセメスター科目が並存した状態にある。本質的に重要なのは、教育・学修上、どのような科目がクォーター制に適しており、あるいはどのような科目が従来通りのセメスター制に適しているかという点である。大学における学修の質を高める上で、学期や開講形態はそもそもどうあるべきなのかについて、十分な議論が必要である。
収録刊行物
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- 大學教育研究
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大學教育研究 26 103-118, 2018-03
神戸大学大学教育推進機構
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390853649860692736
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- NII論文ID
- 120006425691
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- NII書誌ID
- AN10452935
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- HANDLE
- 20.500.14094/81010178
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- NDL書誌ID
- 028948684
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- ISSN
- 13408550
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- JaLC
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- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用可