遊び場における遊具に関する一考察 ―秦山公園子どもの広場を事例として―

書誌事項

タイトル別名
  • A study about playground equipment on playground : a case about the Zinzan Park for children (Kodomo no Hiroba)
  • アソビバ ニ オケル ユウグ ニ カンスル イチ コウサツ : シンサン コウエン コドモ ノ ヒロバ オ ジレイ ト シテ

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抄録

本研究ノートの目的は,現代の遊び場における遊具が意味しているものを明らかにすることである。この目的を達成する ために,高知県香美市にある秦山公園子どもの広場を事例として取り上げた。主に遊具の配置や注意喚起に着目し, 国土交通省作成の「都市公園における遊具の安全確保に関する指針(改訂版)」(2008)を踏まえつつ考察した。その結果,遊具の配置には,安全確保のために,利用者の年齢や保護者への配慮や工夫があることが明らかになった。また,注意喚起の内容からは,遊具を利用する子どもと保護者の自己責任を前提としていることがわかり,それには,現代の子どもと保護者の安全確保に関する意識の希薄さが背景にあると推察された。その一方で,安全を確保するために,子どもの遊びがもつ冒険的・挑戦的な要素が制限されている,という新たな課題が浮かんできた。

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