The Actual Application of NANDA-I Nursing Diagnosis "Death Anxiety" and the Actually for Application in Japan

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  • 日本におけるNANDA-I看護診断"死の不安"の適用の実際

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【目的】日本の終末期患者へのNANDA看護診断"死の不安"適用の実際を明らかにし,この診断名の活用推進に向けた課題を明確化する。【方法】質的帰納的デザイン。期間:20XX年8月〜11月。研究参加者:3年以上の臨床経験を有し終末期患者への看護実践のある看護師で,看護診断を使用している者。データ収集方法は,半構造化面接法。分析はデータの逐語録から,「死の不安」の使用に関する内容を抽出し,コード化し,カテゴリーを作成した。【結果】分析の結果,44のコード,11サブカテゴリー,さらには6カテゴリー【死に対する不安を確信させる言動の有無で適用を判断】【看護師の死生観が適用を左右】【終末期看護の多様性が適用を左右】【患者や家族との人間関係から死の話題への踏み込みの可能性を判断】【「死の不安」という診断そのものの難しさが適用を妨害】【看護診断に対する暗黙のルールが適用を躊躇】に集約された。【考察】看護師らは,患者が死の不安を語る場合のみ"死の不安"と診断しており,患者の言葉を唯一絶対的な指標としていた。その一方で,看護師らは,患者や家族に対して死という言葉を使えず,"死の不安"の選択を躊躇していた。死を忌避しようとする日本文化では,患者の発言だけを指標と捉えながらも死を話題にすることもできず,この診断の適用を一層困難にしていると推測された。

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