多様化するポストコロナ時代の国際機構 : ニッチプレーヤーとしてのMIKTAと地域機構の役割

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タイトル別名
  • Diversification of international organizations in the post-Corona regime : The role of MIKTA as a niche player in global diplomacy
  • タヨウカ スル ポストコロナ ジダイ ノ コクサイ キコウ : ニッチプレーヤー ト シテ ノ MIKTA ト チイキ キコウ ノ ヤクワリ

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抄録

ソ連の崩壊以降は,欧米主導のグローバルガバナンスが提唱されるようになった時期もあった。その後米国から発した財政危機を経て,国際社会は自国優先主義のナショナリズムに逆戻りし始めた。国連の普遍主義は疑問視されている。2020年春に中国の武漢から発生したコロナ,COVID19 ウイルスの蔓延後は米中の関係が悪化し,国連WHO の対応も中国寄りであると批判されるに至り,国連を中心とする大規模ユニバーサルな国際機構の役割は見直しが必要になった。G7 サミットにもインドや韓国といった新興経済大国をゲスト招待するようにもなった。国際社会も普遍的な国連,G7 やOECD,新興国グループのBRICS と多様化し始めている。主流の国際機構を補足するため,中堅経済規模国の集まりMIKTA のニッチ的役割は今後期待される。MIKTA は緩やかなネットワークとして機能し続けおり,ポストコロナ時代のデジタル型国際機構とも言える。普遍的な国連やG7,BRICS,IBSA など,大国主義の国際機構を補うものとしての役割がある。国際機構は多様化し選択化されている。

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