沖縄の集落における子育ての共同組織に関する研究(その3)―名護市・宮里幼児園の元保育士からの聞き取り―

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タイトル別名
  • A nursery school study in the community of Okinawa(Ⅲ)-Interview with teachers in Miyazato nursery school in Nago city-
  • オキナワ ノ シュウラク ニ オケル コソダテ ノ キョウドウ ソシキ ニ カンスル ケンキュウ(ソノ 3)ナゴシ ・ ミヤ リ ヨウジエン ノ モト ホイクド カラ ノ キキトリ

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抄録

本調査報告は、長年、名護市の宮里幼児園で勤めていた保育士・奥原峯子氏へのインタビューの記録である。奥原氏は、宮里在住であったことから幼児園の保育士として着任するが、その動機は、高齢者との関わりや子ども好きであったことがその理由であると語る。また、婦人会や公民館活動に連なる地域の活動として、また就学前の保育・教育活動として幼児園を位置づけている。奥原氏の証言から、名護市内の他の幼児園との協力により、合同運動会の実施が行われていたことは、単に幼児園の活動が集落(字)単位の地域活動ではなく、広域の保育・教育活動を実践していたといえる。宮里幼児園は、字公民館の理解と協力、保護者の幼児園への協力により地域の子育て組織として活動が行われているのである。

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