コロナ・パンデミックがもたらした新しいツーリズム(観光)

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タイトル別名
  • Tourism after COVID-19
  • コロナ ・ パンデミック ガ モタラシタ アタラシイ ツーリズム(カンコウ)

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抄録

コロナ・パンデミック防止のために、「ノー三密」(非密)が要請される。この解決を目指すための基礎が混雑回避型社会である。混雑回避型社会では需要の平準化が重要となり、情報技術の発展による予測が導くソーシャル・ディスタンスの確保と情報技術を活かすネットワーク機能が不可欠である。その準備が進みつつある時代に、コロナ感染が拡大した。  ソーシャル・ディスタンスを確保する混雑回避型社会では日常のなかで人々が動く賑わいが重要となるのではなく、日常と非日常のバランスでソーシャル・ディスタンスを保つ空間が重要となる。非日常での活動の典型はツーリズム(観光)である。コロナ・パンデミックではツーリズム(観光)が注目されるべきであるが、このためには安全なツーリズム(観光)のためのリスク対策が重要である。ツーリストのためのリスク対策はツーリストのためだけではなく社会全体のリスク対策である方が合理的である。このようなリスク対策を進めるためには、定住者こそツーリストと考える新しいツーリズム(観光)の考え方に注目すべきである。

収録刊行物

  • 地域研究

    地域研究 (26), 39-59, 2021-04

    沖縄大学地域研究所

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