認知症とデザインの接点 : インテリアデザインと光の反射率の融合

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タイトル別名
  • Contact between dementia and design : Fusion of interior design and light reflectance value

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抄録

日本では,2025年に認知症の罹患者数が700万人を超えると予測され,それを念頭に置いた対策を早急に実施することが求められている。本研究は,英国スコットランドにあるスターリング大学・認知症開発研究センター(以下DSDCと呼ぶ)が26年以上かけて研究開発したものをベースとしている。すでに英国等では,DSDCが開発したノウハウをインテリアデザインや庭園設計の中に取り入れ,さらに精神医療学に携わる関係者等も含めた包括的な共同研究が浸透しつつある。英国は,認知症の人々を軽度認知症(MCI)の段階で重症化を防ぎ,認知症の人々と共に生きて行くことを目指している。日本市場におけるこの分野は,ほとんど未開拓な状態で推移しているが,このノウハウを日本市場に取り込み,医療施設や日本家屋に普及させることによって認知症を予防できると見込まれる。本稿は,2018年11月のDSDC訪問によって得た知見をもとに,加齢による眼の変化と彼らの眼に入る光のコントラストを理解することの重要性を示し,いわゆる光の反射率(以下LRVと呼ぶ)をコントロールすることで認知症の予防につながることを主張する。

収録刊行物

  • 公共政策志林

    公共政策志林 9 183-199, 2021-03-24

    法政大学公共政策研究科『公共政策志林』編集委員会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390853650975877248
  • NII論文ID
    120007153269
  • NII書誌ID
    AA12714757
  • DOI
    10.15002/00024276
  • HANDLE
    10114/00024276
  • ISSN
    21875790
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • IRDB
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用可

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